ホーム >> NPOから提供する情報 >> [NPO独自取材] 高齢者が気づかない危険な病気の兆候

高齢者が気づかない危険な病気の兆候

 今年になって筆者に起きた危険な病気の兆候と、検査結果及び緊急処置を市内の総合病院で受けたことについてお伝えしたい。

 以前から頭が重く、右目がテレビなどを少し長く見ていると目が疲れる状態が続いていた。薬剤師さんに相談して眼精疲労をとるQ&P PLUSの錠剤を購入してしばらく飲んでいた。気持ち目の疲れが和らいだ感じられた。
また、今年の初め頃から、毎日我が家の周辺を健康のためと思い、30分ほど散歩をしているのだが、左足が常に引きづるような状態が続いていた。このままだと歩けなくなる心配もあったので、近くの整形医院で診察してもらったところ左足の筋力と脚力が衰えているのでリハビリを受けることとなった。

 しかし、こうした最近の体調不良の状態を家族に話したところ、総合病院で診察してもらうように強く勧められたので、今年3月13日(火)に鎌ケ谷総合病院で診察を受けた。最初は内科の先生に診断してもらい、筆者からも以前(8年ほど前)この病院で、CT検査を受けたがもともと脳に至る血管に細い箇所もあり、将来脳梗塞の恐れもあると言われていたため、安心のために頭のCT検査を受けさせて欲しいとお願いしたところ、医師の了解を得てCT検査を受けた。

 CT検査を受けている最中にも、検査技師の方から最近頭を何かにぶつけたり、転んだことはありますかと聞かれた。自分としてはそのような身に覚えがなかったの無いと答えた。CT検査が終えて診察室に戻る際には、予想もしなかったが寝台車に乗せられ、今度は脳神経外科の担当医のところに運ばれた。担当医の先生の説明によると、CT検査の結果、右頭部の慢性硬膜下血種で直ぐに入院するように指示された。質問の中で、今日は自宅からどのように来られましたかとの質問に対して、自転車に乗って来ましたと答えたところ、途中で脳内の病状が悪化せず来られて本当にラッキーでしたねと言われた。そう言えば自転車に乗っている時でもフラフラして真っすぐに走れない状態であった。

秋田県立脳血管研究センター ホームページより引用

 即日入院を担当医の先生から告げられて、病院のHCU室に入院し看護師の方からベットから起き上がりトイレに行く際にも必ず看護師が付きそう必要があると言われた。実は8年ほど前に心臓のバイパス手術を受けており、退院したのちは血管の詰まるのを防ぐための血液サラサラの薬(バイアスピリン錠)を1日1個服用を続けている状態だったので、手術を受ける際には出血が止まらない恐れがあるため、その薬の服用を止めて最低5日ほどHCU室で待機状態を続け、3月17日(土)に慢性硬膜下血種の血液を吸い出す手術が行われた。手術は局部麻酔だっため、痛みはあまりないものの頭部を切開する音や、頭蓋骨にドリルで穴をあける際にはものすごい音が短時間ではあったが聞こえて苦痛だった。無事に血種を取り除く手術も終わりあとは皮膚の表面を医療用ホッチキスで数か所止めて終了した。手術の時間は1時間半ほどであった。

 翌日には手術の結果を確認するためにCT検査を再度受けた。結果は良好で、担当医の先生からCT画像を見せてもらい、手術前には右脳側頭部に血種がたまり脳を圧迫し脳の中心部が左側に押し込まれた状態であったが、手術後はほぼ真ん中の位置に戻っているのが見られた。

 手術後は左足付け根の部分も痛みもなく、病院内をリハビリのため歩いていても以前のような左足を引きづることはなくなった。また、手術前に左手の指先が震えて安定しなかったが、これも正常に戻っていた。 約2週間ほど入院した後、退院が出来たが、もしあの時家族の言う病院で検査を受けるように強く勧められていなかったら、その後病状が悪化しどうなっていたかと思うと、本当に怖いと思った。

 それと、入院に伴い病院食を2週間ほど食べていたため、循環器科の担当医から血糖値A1cが2月時点で検査した際に8.3と数値が高かったので、食事に注意して数値を下げるようにと言われていたが、病院食では毎食1600Kcalに調理された食事をとっていたため、退院後は体重が3Kg近く減少すると共に、血糖値のA1cも4月の検査では元の6.8に下がるという良い点もあった。

 一般病棟で入院中に、向かいの入院された方も筆者と同様に病院で診察と検査を受け、すぐに入院するよう指示されたそうだ。その方は脳梗塞が発見されステントを入れる手術を受けられたそうだ。

 インターネットで脳に関する症状を調べたら下記のような症状の違いが説明されていた。

 脳卒中は、脳の血管がつまる脳梗塞、脳の細い血管(0.3mm前後)が破れて出血する脳出血、脳の表面を走る動脈のコブ(動脈瘤)が破れて脳を包んでいるクモ膜のすき間に出血するクモ膜下出血の総称です。脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、いずれも予防可能です。

 また、以前近所の方で脳梗塞の兆候を自覚され、早めに総合病院で検査を受け、手術を受けられ症状も軽くで済んだと喜んでおられた。

 脳梗塞の前兆として①片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる ②ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない ③力はあるのに立てない、歩けない、フラフラする ④片方の目が見えない、物が二つに見える。視野の半分が欠ける。などの前兆があるのでそれに気づけば、早めの専門医による診断・検査を受けられるのがベストだ。

 このように、65歳以上の高齢者になると、自分の体の不調には気づいてもそのまま放置しているケースが多く、重い病気に気づかず、どこかで倒れた時は命の危険もあるケースが多い。 筆者の今回の経験から、高齢者の方は何か普段の健康状態と違うなと感じたら、早めに病院で専門医の診察を受け、早めの処置を受けることをお勧めします。

 先日も、京都舞鶴市で相撲の巡業中に、舞鶴市の市長があいさつ中に突然土俵の上で後ろに倒れ、脳梗塞の重篤な状況を、幸い相撲を観に来ていた看護師の方が土俵に上がり適切な救急処置を行ったために、市長は一命をとりとめた。しかし、この人命にかかわる緊急時に行事のアナウンスで”女性は土俵に上がらないように”との指示は後で多くの方から不適切なアナウンスであったと非難が多くあり、後に相撲協会の八角理事長から不適切な言動であったと陳謝がなされた。相撲協会も古い伝統に固執せず、緊急時の対応など再検討が必要だろう。

 

レポート:S.K

pagetop