NPO独自取材

白内障の手術を受けた体験談

筆者は今まで半年置きに眼科で白内障の進行度合いの検査を受けていたが、鎌ケ谷総合病院の担当医の先生から定期診断の折に白内障手術をしましょうと提案され、両眼の白内障手術を受ける事が決まり、昨年11月に手術前の説明会があった。

  • 目の構造

  • 眼内レンズ

(公)日本眼科医会ホームページより引用

自身としては、まだそれほど白内障の自覚症状がなかったが、以前から左目の視力が極度に近眼で、右目は普通に遠くが見えていたため、白内障手術を受けるとは思っていなかった。しかし、この際に手術を受けて特に左目の白内障と近視と遠視の症状が改善すればありがたいと思い、平成31年1月15日に朝から白内障の手術を受けた。

手術の時間は意外と短時間で5分15秒ほどで済んだ。ただ、先生から手術中に三つの光が見える点を目を動かさず凝視するようにと指示をされていたが、無意識に眼球が動いてしまうのかその度に3度ほど「目を動かさないで!」と指示がされ、緊張した。

手術後は、休憩室でしばらく安静の後、病室に案内をされ正午まで安静にして、昼食を食べた後は半日で退院となった。手術後の翌日には、術後検査のため担当医の先生に診てもらったが、手術後の経過は順調で安心して良いといわれた。

ただ手術後は左目の保護のため、透明の眼帯を24時間ずっとつけているように指示をされ、術後1週間は頭を洗う事や、顔を洗うことはしないように厳しく制限された。また、自宅にいるときには1日4回3種類の点滴を欠かさず行うようにとの指示も出された。

術後の実感として、確かに今まで左目の視力は文字を見るとき15cm先程しか見えなくて、遠くはかなり度の強い遠近両用のメガネを使用していた。手術後に裸眼で今までより40cm程まで焦点が広がり見やすくなった。遠方はほぼ右目に近いすこしボヤケているが視界が見えるようになった。

本来は、両眼の白内障手術を受ける予定で、本日術後1週間目に担当医の検査を受けたら、経過は良好との事であった。今まで右目は遠視であったがメガネをかければ遠近調整も効いて車の運転にも不自由していなかったため、検査後、担当医に自身で右目に白内障の自覚が出るまで手術を延期する事は構わないかと質問したところ、意外とあっさり右目の手術中止を承諾していただいた。

筆者としては、一度に両眼を手術してもし、将来何らかの理由で目が良く見えなくなった時に取り返しがつかない恐れもあったので、当面は片方の右目のみ自分の水晶体がそのまま残るので精神的な安堵を得た。

次回の3週間後には、使用するメガネの検眼を行うための検査が行われる。現在使用しているメガネを検査してもらって両眼に適した遠近両用のメガネの度数を測定してもらい、新しくメガネを作ることとなる。

また、今回の白内障手術は半日入院で、片目のみの手術となったため手術費用は1.5万円程(後期高齢者のため自己負担は10%程)であった。

今回の白内障手術を受けるために、眼科に何回か通院したが、結構高齢者の方の受診者も多く、また今回の様な白内障手術を受ける人も少なくない。

読者の方で、視力が落ちて物が見えにくくなると共に、白内障で視界がボヤケている方が眼科で白内障手術を受けるように勧められた時の参考までに、ネットで掲載されている白内障手術の概要や注意点について、記載しておきたい。

★白内障は、目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってくる病気です。白内障の原因で主なものは加齢で、水晶体の成分であるたんぱく質が活性酸素によって変化して、白く濁ります。白内障の濁りは、薬で取ることはできません。そのため、最終的には白内障手術を受けることになります。濁った水晶体を取り去り、その代わりに人工の水晶体(眼内レンズ)を入れます。白内障手術は、年間約120万件行われています。誰もが経験する手術といっても過言ではありません。(公)日本眼科医会ホームページより引用★

白内障の治療について詳しく内容を知りたい方は下記の(公)日本眼科医会ホームページをご参照ください。

URL:https://www.gankaikai.or.jp/health/48/01.html

レポート:S.K