健康だより
秋バテについて
最近、だるさが強く朝起きられない、やる気が起きない、食欲がない、なんていう症状の方はいませんか。もしかしたらそれは「秋バテ」かもしれません。
夏は冷たいものを多く摂取したり、エアコンが効いた空間と暑い場所を行き来したり、浴槽にはいらずにシャワーだけで済ませたりなどの生活習慣から「夏バテ」になるといわれています。
9月になると暑さは少し和らぎ朝晩は過ごしやすくなりますがまだ日中は暑い日も多く1日の寒暖差や、また台風、長雨などによる気圧の変化などから体調不良を起こしやすく、これが「秋バテ」といわれるものです。
だるさ、疲れやすい、朝起きられない、日中の眠気、食欲低下、胸焼け、肩こり、頭痛、めまい、顔色がくすむなどの症状があり、このうち3個以上当てはまれば秋バテの可能性があります。
秋バテの原因としてはつぎのようなものがあります。
- 1・夏の疲れの蓄積(夏バテが回復しないまま秋バテにつながる)
- 2・日々の気温差、気圧の変化などからくる自律神経の乱れ
- 3・冷たいものを摂りすぎると「内臓冷え」が起こり、下痢、便秘、食欲不振など消化器系の症状が出やすくなる
秋バテを防ぐには生活習慣を夏から秋に向けて変えていくことが大切です。
1・服装
1日の寒暖差が大きくなるのでカーディガン、ジャケットなど脱ぎ着しやすい服装で体温調節を心がける。
2・入浴
体が冷えると秋バテしやすくなります。38~40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かりリラックスすると、血行がよくなり副交感神経が活発になって、疲れがとれやすく、良質な睡眠も得られます。
3・睡眠
就寝や起床時間を一定にして規則的な生活を送ることは自律神経を整えることにつながります。就寝1時間前のスマートフォンやテレビ視聴は控えるようにしましょう。十分睡眠が取れているかの判断は1、朝スッキリ目覚める2、日中に眠気が生じないということが目安になります。
4・運動
適度な運動は生活にリズムをつけ、ストレス解消や食欲増進、睡眠の改善にも有効です。20~30分程度のウォーキングやラジオ体操、ストレッチなど軽い運動を毎日続けることで体調の改善につながります。
5・食事
朝食を抜かず、毎日一定の時間に3食きちんととるようにしましょう。疲労回復にビタミンB(豚肉、大豆、レバー、豆腐など)、栄養補給にタンパク質をしっかりとりましょう。ただし内臓に負担をかけないように食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう。
結語
体調が悪く秋バテが疑われる時はまずは日々の生活習慣を見直してみて下さい。それでも症状が改善しなければそれは病気かもしれません。長く続く場合は医療機関に相談しましょう。
鎌ケ谷市医師会